vmira’s blog

好きな事をつらつらと書いています.

初の自作エフェクター

vmiraです.今回は初めてエフェクターを作った時のことを書いていきたいと思います.

 

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「あーでもない,こーでもない」は結構好き

エフェクターに限った話ではないんですが元々工作とか手芸は好きな方で,自分で何かを作ることには昔から馴染みがありました.日曜大工で棚を作ったり裁縫でぬいぐるみを作ったりは地元にいたときからよくしてました.

特に手先が器用というわけではないのですが「あーでもないこーでもない」とモノを作っている時の感じが好きです.「こうするともっと良くなるんじゃね?」とか思いながら手を動かすのが楽しいみたいな.

 

大学ではモノづくりサークルにも入っていました.芸術と技術の融合というテーマを掲げたサークルで,サークルとしての活動期間は半学期のみと短かったものの非常に密度の濃い時間を過ごせたと思います.大学に入って一番良かったなと思う事はこのサークルに入ることができた事だと思っています.

 デザインとかアートは今でもあまりわかっていませんが,そこで得られたモノを作る姿勢ですとか作品へのアプローチの仕方は今でも非常に活きていると思います.ますますモノを作るのが楽しくなりました.

 

で,私はそのサークルでは半田ごてを持って作業をすることが多かったのですが,そこで半田ごてを身近に感じることができました.最初はギターのピックアップの交換から始めたと思います.

使ってたレスポールタイプのギターにダンカンのSH-4を載せました.そこからの流れでエフェクター制作にも自然に入ることができました.本当にこのサークル入って良かったです.

 

初めての自作エフェクター

以前の記事で紹介しましたが,私が初めて自作したエフェクターは半止めワウです.ですがそれと同時にもう一台エフェクターを自作しています.それがXoticのEPブースターのクローンモデルです.これも前の記事で一瞬だけ紹介してます.

 

vmira.hatenablog.com

 

 

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この二つは同じメーカーの出している自作キットで作成しました.どちらもワンノブでそこまで複雑な回路をしていないようでしたので初めてには丁度いいかなと思い挑戦してみた次第です.穴あけもすでに終わっており,あとはパーツを組み込んで半田ごてで作業するだけの状態でした.初心者にも優しい仕様です.

 

音が出ない・・・

プリント基板に部品をはんだしていき,パーツを組み込むだけなので簡単にできるだろうなんて思って作業していました.勿論念入りに部品を確認していましたし,チェックをつけたりしながら作業は進めていたので失敗がないように意識はしていましたけどね.

 

やっと組み込み終わって「おっしゃ音出すぞ~」なんて思ってギターをつないでも音が出ませんでした.しかも両方.普通に意味が分からなかったですね.ちゃんとその通りに組んでるのになんで音が出ないのかがわかりませんでした.はんだもそれなりに綺麗につけれたし,ショートしているような箇所も見れないし「なんでだ一体?」とひたすら基盤やスイッチ周りとにらめっこしていました.

 

基盤以外の箇所をはじめからやり直してみたりしながら三日間くらい奮闘してました.

それでも解決できず半場諦めていたとき,「図面が間違っている可能性はないか?」という考えに至りました.

流石に基盤の回路は合っていると思いましたが,9pinスイッチとかジャック系統の配線が間違っていたりしていないかと.「専門サイトから買ったんだからそんな事あるわけないだろ~」と思ってネットに落ちてる図面を見ながら配線をし直したところ,一発で音が出ました.「なんじゃそりゃ」と思いながらも出てくれた半止めワウサウンドはまさにマイケルシェンカーや松本孝弘さんのそれで,非常に感動したのを覚えています.

 

一台作れればこっちのものです.その後5分もせずにクリーンブースターを完成させました.クローンとはいえ音の持ち上がりがすごいです.音にツヤをつけながらきれいに原音だけが持ち上がってくれる感じがたまりませんでした.ノブを全開まで上げると少し歪みますが,そんなところまで使用しないので問題ないです.

 

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左が半止めワウ,右がクリーンブースターです.ノブとLEDを変えてどっちがどっちかわかるようにしています.

 

 

自作エフェクターの一番の楽しみ

エフェクターを自作する一番の楽しみはデザインを考えることだと思います.

ここでいうデザインは音とかレイアウトとか塗装とか色々含まれますが,初めてエフェクターを作った時は音もレイアウトもすでに決っていて弄りようがなかったためどちらかというと塗装です.

 

ぶっちゃけ最近は見た目のデザインがしたくてエフェクターを作っている感じはあります.だって機能面ではST-2で満足してますし.

 

見た目がおしゃれで可愛いエフェクターは足元に置きたくなりますし,どうせ世界に一台だけのものを作るなら自分の好きなデザイン,こだわりを入れたほうが楽しいですからね.自分で作るとやっぱり愛着も違います.

 

 

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初めて塗装した際の写真です.アルミケースをやすりで研磨し,メタルプライマーを吹いた後にスプレーで着色しています.このときはラップ塗装という塗装方法に挑戦してました.全体を黒で塗った後に少し丸めたラップに銀のスプレーを吹いてポンポンと色をつけています.灰色が昔から好きで,エフェクター作るならこの見た目!とすでに決めていいたのもあったため非常に楽しく塗装ができた気がします.

 

塗装終了後は上からクリアスプレーを吹いて完成です.仕上がりには非常に満足しています.初めてにしては上出来だったかなと.

こちらは半止めワウのケースとして使用しています.

 

 

 

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一方でこちらはEPブースターのアルミケースです.血の色ではないですけど少しドスのきいた赤にしてみようかなと少し雑に塗装をやってみました.

 

スプレーでの塗装後にドライヤーで熱を加えて塗料に凹凸を出しています.スプレーの臭いが早く落ちるようにとたまたまドライヤーで乾かしてみたのがきっかけで発見しま した.良い具合にドスはきいていますが,思っていた以上に明るい色になってしまいました.

「上から黒を塗ってやすりで削ればいい感じになるのでは?」という考えからこの上に黒を着色した時もあります.ただ,想像していたのとは少し違った感じになり(赤と黒が混ざるわけでもなく,黒を削っても赤が出てくるわけでもない),コレは違うなと最終的に黒で塗りつぶしました.

 

 

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上が塗りつぶした後の写真で,若干赤が残っているのが見えると思います.思っていたデザインとは異なりましたが,出来にはそれなりに満足しており,蛇の皮のような表面の凹凸の出方が気に入っています.

 

 

ちなみに半止めワウは実践での出番が未だにありませんが,EPブースターの方は何度か実際のライブで使用しています.ジャパリパークポルカドットスティングレイ,黒猫を演奏した時にソロでブーストしてました.ジャパリパークは「何してもいいよ」との事だったので曲の最後にスウィープをねじ込んだ時に踏みました.

 

半止めワウに関してはこの間B'zをやった際に使おうと思ったのですが,エフェクターが少し不調で動作が不安定だったため使用を見送りました.マルチエフェクターに付いてるワウを半止めにして演奏した気がします.liar! liar!とultrasoulを演奏しましたが,たしかultrasoulのみで半止めにしました.

liar! liar!でも半止めにしたかったんですが,半止め状態でレガートをするとすごくノイズが際立ってしまうため泣く泣く使用を断念しました.悔しい.

 

おわりに

初めての自作エフェクターはキットからでしたが,とても楽しく制作できたのを覚えています.ここからドンドン楽しくなっていってファズを作ったりディストーションを作ったりするようになりました.

我ながら写真の物持ちが良いのでその辺もまた別の記事にしたいと思います.

 

今回はここまでにしたいと思います.また宜しくお願い致します.