vmira’s blog

好きな事をつらつらと書いています.

【読書記録その2】君の膵臓をたべたい(住野よる)

vmiraです.住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』を読みました.

 

f:id:vmira:20180831214421j:plain

 

※可能な限りネタバレをしないよう努力しますが,気になる方は観覧注意でお願い致します.

 

読んだきっかけ

前々から気になっていた話題作で,ずっと読んでみたいなとは思っていました.近いうちアニメ化するらしく,書店のプッシュもあったためコレを機にと本屋で買った次第です.つい最近実写映画も地上波で放送されたようですが,基本的にそういった類のものは原作を読んでから見るようにしているためそちらはまだ見ていません.

友人からも「小説から読んだ方がいい」と意見をいただいていたのですが,小説から読んで正解だったと思います.とても楽しく読み切ることができました.

先に実写映画を見ていた弟から「読み終えたら貸してくれ」と昨日言われたばかりだったのですが,今日記事にしたように朝井リョウさんの『星やどりの声』が読み終えた後に読み始め,半日で一気に読み終えてしまいました(弟からは「はやっ」と驚かれました ).

 

軽い感想

「病気の少女が亡くなるまでの期間を精一杯生きる」といった内容で,石田衣良さんの『美丘』と雰囲気は似ていると思います.ただ,愛情表現や病気に蝕まれていく様子が結構しっかり書かれている『美丘』に対して,『君の膵臓をたべたい』では主人公と少女の漫才のような会話や人間関係のいざこざがしっかりと書かれている点では結構差があるように思えました.自分は割と「最初から結末が分かっている」タイプの小説が好きなので,そういった意味では『美丘』も『君の膵臓をたべたい』も熱中して読むことができました.

悲しい路線を押していくのかと思っていたので,会話のテンポの良さや漫才のようなノリが多かった事は正直意外でした.そのおかげもあってか最後まで一気に読み切ることができたんじゃないかと思います.こんな感じだと分かっていたらもっと早い時期に読んでいたかもしれません.

個人的には小説の終わり方がとても好きでした.ある意味予想はしていましたが斜め上をいかれたような感じです.皆様も是非どうそ.