vmira’s blog

好きな事をつらつらと書いています.

【読書記録その1】星やどりの声(朝井リョウ)

vmiraです.朝井リョウさんの『星やどりの声』を読みました.

 

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※可能な限りネタバレをしないよう努力しますが,気になる方は観覧注意でお願い致します.

 

 

読んだきっかけ

元々は今話題の『君の膵臓を食べたい』が読みたくて本屋に入ったのですが,その時ちょうど目にしたこの本もかなり気になったため,2冊同時に購入しました.

本でもDVDでも何でもそうなんですが,一度に複数の作品を買う(借りる)なんて事をするとどれも中途半端に終わる事が多いので普段はしないように意識しています.

ただ,表紙の絵の雰囲気が今の季節にすごくフィットしていて,ぱらぱらめくった感じの内容もそれなりに好きそうなでしたのでつい買ってしまいました.

結果的には『君の膵臓を食べたい』よりも先に読み初めて一日とちょっとで全部読み切ってしまうくらいに熱中してしまいました.

読み終えて知ったのですが,朝井リョウさんって『桐島,部活やめるってよ』の著者だったんですね.話題作なのにまだ見てなかったのでそっちも読んでみようと思います.

 

軽いあらすじと軽い感想

海の見える町で喫茶店「星やどり」を営む早坂家のお話です.3男3女母1人の家族構成で,年齢順に長女の琴美,長男の光彦,二女の小春,三女のるり,二男の凌馬,三男の真歩が中心となった6章に分けられています.

琴美は社会人,光彦は大学生,小春,るり,凌馬は高校生,真歩は小学生となっており,年齢幅がありながらも兄弟姉妹の仲の良い雰囲気が本全体に漂っています.基本的にはほっこりする内容で,クスリとさせられる場面も多かったです.そういった家族ならではの雰囲気も楽しめました.

 

個人的には凌馬の章が好きでした.

THE・高校生な内容になっていて,同級生とふざけたり家族とぶつかったりといった感じで自分の高校時代を思い出すようでした.ちょうど昨日高校のクラスメートと3人でお酒を飲んで昔話に花が咲いたのもあってか懐かしさを感じました.るりの章もそうでしたが,海や夏の雰囲気がとても合ってる章だったと思います.

 

爽やかな情景もあって,読み終わった後はすごく良い気分になれました.

夏に読めて良かった1冊でした.皆様も是非どうぞ.