vmira’s blog

好きな事をつらつらと書いています.

愛用ギターについて:EDWARDS E-LP-113LTC

vmiraです.今回は愛用しているギターについてつらつら書いて行きます.

前回はPRSの紹介でしたが今回はレスポールカスタムについてです. 

 

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なんでも口に出してみましょう

このギターですが,実は購入してません.ある先輩から譲り受けたものです.

 

話は2年くらい前に遡ります.

ある日2つ上のサークルの先輩の家に遊びに行かせてもらう機会がありました.その先輩はベースを弾いていたのですが,なぜかお宅にそれは美しいレスポールカスタムが置いてありました.

私個人と致しましては元々レスポールカスタムは大好物で,その時はその美しさに純粋に興奮しておりました.しかも見た目もドストライクで,ボディが艶消しブラック,バインディングは日焼けした茶色の状態で一人全く関係の無いところで盛り上がっていたのを覚えています.

 

その時冗談半分で

「このギターかっこいいですね~!もし使わなくなったら譲ってくださいよ~(笑)」

なんて言ったのを覚えています.当時からすごく良くしていただいていた先輩で,こういった冗談も気兼ねなく言えたのが幸いでした.

 

で,その日は何事もなく帰宅したのですが,1年後の春,キャンパス移動のために関東へ再び帰ってきた際にその先輩から「前に遊びに来たときに欲しがってたギターいるか?」と連絡がありました.

 

なんでも卒業に伴った引っ越しをするのに荷物を出来るだけ減らしたかったらしいのですが,諸事情により売りには出せないため譲り受け先を探していたとの事.

そんな時に一年前に遊びに来た私の発言を覚えていてくれたらしく,お声をかけてくださったというわけです.

 

連絡を受けた時はめちゃくちゃテンションが上がったのを覚えています.憧れのレスポールカスタム,しかも見た目もドストライク.勿論二つ返事で「ください!!」と言いました.関東に戻ってきて5日目に会う約束をしてギターの受け取りをしました.

 

 

ケースをつけてくださっただけでなく,なんとサブで使っていたベースも譲ってくださいました(!).

「少し前に新しいの買ったし,どうせなら誰かに使ってもらいたいから」との事でしたが,まさか一年ぶりに関東に帰ってきたら楽器が2本増えるとは思いませんでした.

地元から引っ越して来る際は「これからはMira一本でやっていく!」って決めたはずなのに引っ越して5日でこのザマです.しかもMira購入後から2ヶ月後の話でした.

 

元々『引き寄せの法則』とか『カステラの法則』っていうのは割かし信じてた方なんですが,この経験からこれらの法則の信者になったと言っても過言ではございません.なんでも言ってみるものだなあと.思い込みの力もすごいですが,口に出す言葉にもパワーがありますね.偶然に偶然が重なって私の手に渡って来てくださいました.

 

先輩にはこの場を借りて改めてお礼申し上げたいと思います.本当にありがとうございました.

 

そんなこんなで憧れだったレスポールカスタムとの出会いを果たしました.

 

状態

 

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こちらが我が家にやってきたニューカマーです.写真は当時のものとなっています.

モデル名はわかりませんが,スペック的におそらくEDWARDSのE-LP-113LTCだと思います.

 

ネットで調べた仕様だと,ボディはマホガニーでハードメイプルトップです.表面は艶消しブラックで,サテンフィニッシュのようになっています.

 

ネックはマホガニーで,指板はエボニーです.なにげに人生初のエボニー指板です.エドワーズのエボニー指板は『弾いてるうちに指が黒くなる』なんてネットで書かれてたりもしますが,このギターでは特にそういった事は見られませんでした(手汗大魔神の私ですら色がつきませんでした).

 

写真の通り実際に譲り受けた状態は弦は錆びていて,ホコリをかぶっていた状態でしたが,電気系統には一切問題は無く音もちゃんと出ました.

 

ただ唯一問題だった点がこちらです.

 

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見ての通りヘッドが折れています.しかもその修理方法がなんたる雑さ.

コレが先ほど書いた、諸事情によって売れない原因です.

 

 

元々このギターは先輩が別の先輩から受け継いだものらしく,皆の知らないところで密かにサークルで引き継がれているギターだったそうです.どのくらいの引き継ぎがあったのか定かではありませんが,部室に置くわけではなくちゃんと弾く人宛に継承されていった一本なのだとか.

で,あるタイミングでヘッドが折れてしまったため,修理をしたというわけらしいのですが,素人でも「この修理方法はないだろ」と思わず突っ込みを入れてしまうレベルの雑さです.プロに見せたらぶっ飛ばされそうなレベル.というかこれでよく修理できたなと思います.逆にすごい.

 

修理といいながらも修理しきれてません.ヒビというか割れ目が残っています(写真一枚目,二枚目).多分倒したりなんかしたら一発で折れちゃうんだろうな・・・

 

この間ステージで弾いたら「ヘッドのところに付いてるパーツなんですか?」なんて聞かれたんですけど,ネック折れ修復のねじと言うのが少し恥ずかしかったです(写真三枚目).ただし私はヘッド周りがごちゃついてるのが好きなので見た目はそんなに気にしてません.むしろ格好いいとすら思っています.リッチーブラックモアもヘッドによく分からない器具つけて皆の不思議がる顔を見るのを楽しんでたなんて言ってますしね.

 

「ヘッドはこんな状態で演奏は大丈夫なのか」とも聞かれるんですが,驚くほど問題無く弾けます.

弾いていて違和感はありませんし,チューニングも全然狂いません.ロック式ペグかと思うレベルです.

一時期ゲージを少し太いものにしていた時もありますが,全く問題なかったです.もしかしてコレを計算してこんな修理をしていたのでしょうか?とすら思えてしまいます.ちゃんとした修理をしてあげたいとは思いますが,ちゃんと弾けるならこれ以上手をかけなくても良いかなと(あと楽器屋に持って行ったら怒られそうなので).

 

弦交換の時にピックアップを確認してみました.純粋に何が載っているんだろと興味を持って見てみたのですが,EDWARDS E-LPで標準搭載されているSeymour Duncan SH-1N ,Seymour Duncan SH-4が載っていました

 

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確認した時に「おいおい嘘だろこれ本当にもらって良いのかよ・・・」と思ったのは覚えています.リアに載ってたSH-4は大好きなピックアップで,Mira購入前までメインで使っていたレスポールタイプにも載せていましたし,純粋にそれだけでも結構良い値段しますから.

 

フレットもそこまですり減っているわけではなく,というか全く減っていなかったためそこまで弾き込まれたギターといった感じではなさそうでした.単純にヘッドが折れてしまったから使われなくなったのでしょうか.

 

 

ライブでの使用

 

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掃除,メンテナンスをした状態がこの写真です.うーんいつ見ても美しい.写真は詳しくないですし,スマホでの撮影ですが,人生で一番良い写真が撮れたんじゃないかと思います.まさしくブラックビューティー.

 

ヘッドこそ折れていますが前述の通り仕様に特に問題は無かったため,もらったストックのままライブにも何度か使用しています.

 

初めて使用したのが2017年10月の学園祭でのLimp Bizkitでした.

リンプは1音半(6弦がC#)までチューニングを下げるため,通常の弦ではテンション感が損なわれてしまいます.十八番のピッキングハーモニクスのキレも落ちてしまいますし,純粋に弾いていて気分も良くないです.

 そのためいつもとは太いゲージの弦を張る必要があったのですが,ナットの関係で「Miraにそれを張るのはちょっと・・・」なんて悩んでおりました.その時このギターがあるのを思い出し.太いゲージの弦を張ってみたのが彼のデビュー戦でした.

 

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新宿のイシバシに行った時,ハロウィン企画でダーツをしていたので挑戦したところ「好きな景品プレゼント賞」をいただきました(ダーツはヘッタクソなはずなんですがその日はたまたま上手くいってしましました).そのプレゼントの中に写真の弦がおいてありました.

アーニーボールの11-48です.近々チューニングを落すのも分かっていたのでこれをいただきました.そこまで太いゲージというわけではないのですが,いつもの9-46よりはマシかなと思い,帰って即レスポールカスタムに張ってみました.

 

実際のライブ中はそこまで気がつかなかったのですが,今動画を見返してみるとやっぱり音にキレがあるように感じます.Miraでもリンプは何度かしたことがありますが,やっぱりピッキングハーモニクスの出方だったり鋭さが違うように思います.SH-4のおかげもあってかぴったりな感じです.

 

 

このギターはリンプ以外にもRush(YYZ),羞恥心なんかでも使いました.

羞恥心を演奏したときは元々メイプル指板のストラトで演奏するつもりだったのですが,演奏直前に弦が切れてしまったため急遽このギターで演奏しました.

夜で野外の演奏だったのですが,指板がホントに全く見えなくてミスを大量にしでかしました.エボニー指板がこんなに擬態するなんて...蓄光インレイってすごいんですね.

 

 

重くて弾きにくいのがウリ

ステージであまり使わないのは『重くて持ち運びが大変だから』に他なりません.Miraを一度持ってみればそれを痛感すると思います.

そのため家でわりかし弾いてます.Volcanoのカバーするときとかメタル系はこっちの方が弾いてて安心感があるというか.太いネックもそこまで苦手じゃないですから,Miraとのいいアクセントにはなっています.

 

ただ・・・仕方ない事だとはわかっているんですけどハイフレットがとにかく弾きにくいです.

なんだこれ,22フレットまで届かないじゃん...と常々思います.元々レスポールは好きでよく弾いてましたが,レスポールカスタムってバインディングの関係で普通で弾きにくいハイフレが更に弾きにくくなってるんですよね.左手平にバインディングの角が突き刺さってきます.普通に痛いです.

 

音に関してはこれぞ!といったレスポールの音が出てくれます.低音がガツンと出てくれつつもSH-4のおかげもあって高音域も鋭く出てくれる感じでしょうか.その影響もあってMiraとは音作りを結構変えて使ってます.Miraは特に意識しなくても好みの音が出てくれるんですけど,こっちは結構じゃじゃ馬というか上手いこと音を作らないとダメなタイプ?というか.意識して低音削るとハイが出過ぎてしまうのは動画を見返してから気がつきました.バンドサウンドで使うには慣れが必要なギターだと改めて思います.

 

 

今後の使用

つい最近決ったのですが,幸いにも近々また使用の機会がありそうです.しかも野外.今回は前回よりもさらに太いゲージの弦を張ってやろうかなと思っています.エフェクトに関してはST-2を使うかマルチエフェクターを使うか悩みどころですが,どうせ(というか90%くらいの確率で)ST-2でいくと思います.マーシャルアンプ直結でいいじゃないかと思いますがそうではないんですよ.ロマンです.

セレクターが最近不調な感じもしたので1回ちゃんとメンテし直してみます.真夏の大空にえげつないピッキングハーモニクスを響き渡らせられるように頑張ります.

 

 

今回はここまでにしたいと思います.また宜しくお願い致します.