vmira’s blog

好きな事をつらつらと書いています.

エフェクターボードを組んでいた時の話

vmiraです.今回は以前組んでいたエフェクターボードについてつらつら書いていきたいと思います.

 

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誰しもが一度はボードに憧れる

副題の通りです.ギタリスト,ベーシストであれば誰しもが一度は自分のボードを組みたくなるものだと思います.

私も以前はボードを組んでいましたが,ライブに使用するためというよりは「足元に色々並べるとかっこよさそう」とかそんな理由だったと思います.

これは100%私の持論なのですが,『全ての人間は心のどこか奥深くにコレクター癖がある』と思っています.そりゃなにかに熱中すればそれに関わるものは集めたくなってしまいますよね.大好きなペットボトル飲料についてくるフィギュアとかはつい集めたくなります.エフェクターもそれに然りかなと.

 

ただボードの場合は単なる収集とは違って実際の演奏に使用できるわけなので,ボードを見ればその演奏者のこだわりを見ることができます.

 

「これは歪みのノリがよくて~」とか「このコーラスはかかりの幅が広くて~」みたいな.機材を自慢する姿勢というよりは,私はその楽しそうに話す姿が見たくて「なんのエフェクター使ってますか?」なんて聞くことも多いです.

前も書きましたが,個人的には見た目が好きじゃないものは使いたくない人間です.で,他の人もきっとそうなのではないかと思っているので『足元に置いてあるエフェクター=その人が好きなエフェクター』と勝手に判断しています.好きなものを話すときの人はイキイキしていて見ていてほっこりします.その人なりのこだわりも知ることができるも良いですよね.

 

エフェクターボード制作記

 Google photoを見返してたら過去にボードを組んでいた時の写真がちらちら見つかったので,確認できる範囲で紹介していきたいと思います.

所持しているエフェクターの紹介はBOSS ST-2とザックドライブ,ボリュームペダルくらいしかしていませんが,残りについてはおいおい紹介していく予定です.「へ~こんなの持ってんだ~」くらいの軽い気持ちで見てくださいますと幸いです.似たようなエフェクターばかりが出てきて変わり映えはしませんがそこはご愛敬で.

 

 

その1

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その1です.この写真はキャンパス移動をしていた時の寮内での写真です.確か2016年の夏くらいだったかな?

 

いきなり見た事ないエフェクターが増えています.BOSSのOD-3(黄色)とXOTICのBB preamp(オレンジ),そして自作の半止めワウ(灰色)です.それぞれの出会いを書いていきます.

 

OD-3は確かヤフオクで購入しました.箱付きで3000円は買いだなと思って即決入札を決めた記憶があります.BOSSのオーバードライブといえば黄色のイメージが強いです.名機とされているOD-1やSD-1,最近は技シリーズも出てますよね.このOD-3はOD-1にTone回路を増設したエフェクターらしいです.正直OD-1がなんであんな高い値段で売買されているのかわかりませんが(弾いたことがないから良さがわからないだけだとは思います),見た目的に似たOD-3でも十分満足しています.クランチトーンを作りたい時やソロで少しモコっとさせたいなと思った時に使用しています.ここでは接続はされておらず,ボード内においてあるだけの状態です.

 

BB preampはガルネリウスのSyuさんがべた褒めしているのを見て購入しました.こちらもヤフオクです.1万円いかないくらいで買ったと思います.本人も言っていましたが,結構低音が出る感じがします.こちらも音を太くするために使ってましたが,最近はほとんど出番がありません.今ヤフオクに売ろうか検討中です.写真ではノブが壊れていますが,現在は新しいものに付け替えています.

 

自作の半止めワウはワウのかかり具合をノブで調節できるというエフェクターです.完全に松本孝弘さんの影響です.本人はFAT製のものを使用していますが,あり得ないくらい値段が高い(そのうえモデルチェンジも多くしている)ため,購入しようにも手が届きませんでした.ぶっちゃけ半止めワウなんて使う機会が限られていますし,そこまで松本さんと機材を揃えたいとは思っていなかったので.

何かいいアイディアがないかな~と調べていった結果,自作キットが売られていたため自分で作ってみることにしました.自作エフェクターに関してはいずれまた記事にするつもりですのでここでは詳しく書きませんが,私が初めて自作したエフェクターがこの半止めワウでした.思っていた通り全く使う機会がないため現在は家の段ボールの中で眠っております.しかもなんか不良があって音が出なくなりました.曲作る時とかは重宝しそうですけど今のところ使う予定はあんまりないです.

 

 

 その2

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その2です.これは実家での写真ですね.2016年の秋くらいだった気がします.

歪みが一台とコンプレッサーが増えています.MAD PROFESSORの1(茶色),StudioDaydream HandmadePedalsのThe Ray Compressor(黒)です.

 

MAD PROFESSORの1はエディ・ヴァンヘイレンのギターで聞くことができるブラウンサウンドをモチーフにしたエフェクターとなっています.地元の小さな楽器屋さんにこのエフェクターがたまたま入荷していて,とりあえず試奏させてもらったのですが音の細かさやEQの利きが抜群によくて一瞬で虜になってしまいました.

このエフェクターの面白い点はリバーヴが内蔵されいている点です.左上のつまみがそれで,右に回すにつれてリバーヴのかかりが大きくなります.細かなパラメーターは裏ブタを開けて調節が可能ですが,調整無しでも十分すぎるくらい使える音です.値段はかなり高かったです.2万くらいしたかな・・・?因みにこれもヤフオクで購入してます.ヤフオクは立派な楽器通販サイトなんです.

 

StudioDaydream HandmadePedalsのThe Ray Compressorは100%見た目で購入しました.「スイッチが二つ付いていて無駄にデカいエフェクターが欲しい」なんて思って調べてたらこれに出会いました.ここにきて初めて歪以外のエフェクターの購入です.購入元はやっぱりヤフオクです.

StudioDaydream HandmadePedalsは岡山県発のエフェクターブランドらしく,ネットオークションなどでよく見かけます.新宿のイシバシ楽器エフェクター専門フロアにも置いてあった気がします.

元々コンプレッサーは効果があるのかないのかわからなかったので興味はありませんでしたが,この機種はEQ調整やゲイン調整もできるため結構使いやすい方だと思います.やっぱり見た目がいいですよね.このデカさ.スイッチが2つですよ.男心をくすぐります.

 

ST-2,BB preamp,半止めワウはそのままにして2台のエフェクターが増えました.合計5台です.配線をうまくするためにBB preampを横にして置いていますね.接続順は半止めワウ→コンプ→BB preamp→MAD PROFESSOR 1→ST-2です.

 

ちなみにMAD PROFESSORもST-2もどっちもハイゲインとして使ってました.確実に二台一緒にボードに入れるようなエフェクターではありません.

ボードがスカスカでなんか寂しかったので小物も入れ始めてますね.ドリルとか絶対入れても使わないと思うのですが.

 

 

そしてこのMAD PROFESSORの1が以前の記事で紹介した浮気相手です.今後はこのエフェクターとST-2に注目してみていただくと面白いかもしれません.

 

vmira.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 その3

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その3です.ちょっと暗いですが左上にパワーサプライが追加されています.

アマゾンで買った激安のやつです.エフェクターの電池の交換がだるすぎて即席で買ったのだと思います.そのうちいい奴買うからその場しのぎで買ったのを覚えています.

購入の決め手は値段と見た目です.見た目はすご~くどこかで見た事ある気がしますが,スイッチを入れると青のLEDがぴかっと光ってくれるのがかっこいいと思って買いました.それだけです.

パワーサプライを 導入したため小物置き場が狭くなりました.それなのに置き続けているドリルには一体何の意味があったのでしょうか.真相は謎に包まれています.

 

 

その4

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その4です.一番左にマルチストンプが増えました.

もはや定番となりつつあるZOOMのマルチストンプ,MS-50Gです.コンパクトエフェクターの大きさでありながらマルチエフェクターとしての機能が備わっていて,ぶっちゃけこれ一台あれば歪みから空間系まで全部カバーできます.アンプシミュレーターも入っていて値段の割には音も十分すぎるくらい良いです.近所の楽器屋さんで破格セールだったため購入しました.4000円くらいだったかな?

接続順は半止めワウ→コンプ→BB preamp→MAD PROFESSOR 1→ST2→マルチストンプです.

 

スペース的にも厳しくなってきていましたが,「二台を横向きに置いたらもう一台入れれるのでは?」という天才的な発想のおかげで6台に台数が増えました.結構というか無茶苦茶無理をしている感じはありますがこうやって「あーでもないこーでもない」と試行錯誤している時間が一番楽しいのです.

 

 

その5

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その5です.配線中の写真ですね.

ついにST-2がいなくなりました.ハイゲインエフェクターは二つもいらんと目を覚ましたようです.クランチモードで使えばいいのでは?という発想が生まれなかったのでしょう.

そして工夫すれば縦置きでも問題なさそうという結論に至り台数は6台のままで模様替えをしました.

接続順はBB preamp→半止めワウ→コンプ→→MAD PROFESSOR 1→OD-3→マルチストンプです.

 

右上には自作のスイッチャーが置いてあります.これは今度記事にしますのでまた後日.

 

配線中ですが,この配置だと電源周りの配線がごちゃごちゃになってしまい,見栄えが悪くなると頭を悩ませている時に撮ったものだと思います.

見栄えだけでなく機能面でも色々と悩みました.もし演奏中にどれか一つでも抜けてしまうと一瞬でシステムすべてが崩壊しますのでここはしっかりとまとめたいと考えていました.

 

そこで生まれたのがペダルトレインというアイディアです.

 

 

こんなやつですね.配線を裏や下から通せるようになるのでごちゃごちゃせずに綺麗にまとめることができます.見栄えもスタイリッシュになるのでこれを活用したいと考えていました.

ところがこのペダルトレイン,値段が結構するんです.それこそエフェクターが一個買えてしまうくらいの値段です.正直「ただの鉄棒を溶接しただけじゃないか」なんて思いました.ここにお金を出すのもバカバカしかったので自作を試みました.

 

父親が溶接をしているので,仕事場の端材で作ってもらいました.ところが材料のチョイスに失敗してあり得ないくらい重いもので出来上がってしまい,あえなく溶接での制作は断念.値段がするのには訳があるということなんですかね...

 

しかし一度火がついたDIY魂はなかなか消えないもので,何か他の方法はないかと頭をひねりました.結果出たのは「木工で作ればいいじゃないか」という発想でした.

木であれば加工は楽ですし,塗装すれば見栄えも悪くないと判断.ホームセンターで木材を購入して長さを切りそろえてもらい,トンカチで釘を打ちました.

 

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アマゾンで強力両面テープを購入し,黒く塗装した木製ペダルトレインに貼り付けます.

 

 

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 その結果がこちらです.我ながらよくできた方だと思います.エフェクターボードに入れて踏んでも簡単に壊れないような設計をしたため仕上がりにも満足です.こういう工作は好きでついついやっちゃうんですよね.

 

 

 

 その6

f:id:vmira:20180621113350j:plainその6です.自作の木製ペダルトレインのおかげで配線が非常に美しくなりました.この時はめちゃくちゃテンションが上がったのを覚えています.こうしてみるとかなりスマートですね.自画自賛してしまいます.

 

 

接続順はBB preamp→半止めワウ→コンプ→MAD PROFESSOR 1→OD-3→マルチストンプです.接続順はその5と同じで,ペダルトレインでの配線が施されています.

 

これは確か別キャンパスでRADWIMPSの『前前前世』をやった時の写真だったと思います.ソルダーレスケーブルを使えばもう一台入りそうなスペースがありますね,おそらく歪み(多分ザックドライブ)を入れていたことでしょう.ほんとうに馬鹿だとおもいます.

 

 

その7

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その7,これがボード最終形態です.

 

中身についてですが,コンプが抜けて代わりにザックドライブが入りました.

勘のいい方はお気づきでしょうが,この時点で6台中4台が歪みものです.本当に頭おかしい.なにやってんでしょうかこの人は.

 

接続順はBB preamp→半止めワウ→ザックドライブ→OD-3→MAD PROFESSOR 1→マルチストンプです.なにげに歪みモノの順番も変わっています.その時の好みでコロコロ変えていたんだと思います.

 

OD-3のノブがクリスタルになり,ライトが青色LEDに変わりました.特にMODしたわけではありませんがMOD感すごいですよね.巷で話題のMODエフェクターメーカーのようですね,ただし別に基盤は弄っていません.半止めワウのライトもオレンジLEDに変わっています.

 

 

しばらくはこのボードでライブをしていました.2017年の5月のライブではこれを使ってポルカドットスティングレイを演奏しています.その時は確かザックドライブの代わりに自作のクリーンブースターを入れていた気がします.割と甘いトーンが出せたと思うのでボードの音自体には満足してました.

 

 

ところがその後King CrimsonをすることになったりLimp Bizkitをやることになったりして,『余計なものがごちゃごちゃしているのがうっとおしい』という「お前ホントなんでボード組んでたんだ」という理由からボードをばらし始めました.

 

 

 その8(現在)

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で,最終的にはこうなりました.その8(進行形)です.

その4で消えていたST-2がまさかの大逆転.もはやボードすらなくなってしまいました. パワーサプライも消え,漢の9V電池駆動.

 

エフェクターボードをばらした理由はもう一つあって,純粋に『持ち運びが面倒くさい』からです.車で機材を運べるなら全然いいんですけどサークルの合宿なんかでエフェクターボードとか持って行きたくないです.だって重いしデカいし汗かくし.ギターに着替えにハンドバックにあってそこにエフェクターボードですよ?私には耐えられませんでした.なんか色んなギタリストにケンカ売ってるように思われるかもしれませんが,一通りボードを組んで,なんならDIYまでして出した私なりの結論がこれです.

 

というかST-2が優秀すぎるんですよね.もう本当にこれ一台でなんとかなっちゃいます.誤解のないように言っておきますが最初に書いた通り他の人のボード見るのは大好きです.ただ自分が持ち運びするのが嫌なだけです.そこは勘違いせぬようお願いします.

 

まあ現在はマルチエフェクターを使っているので事実上これ一台だけというわけではないんですけどね.

それでもこれで十分なときは余計なものを繋げずにST-2のみで演奏しています.

マルチを空間系のみに使用し,歪みはST-2で作る,ということもたまにしています.

 

 

 その他

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ちなみにあれだけ好きと言っていたボリュームペダルですがボードのサイズの関係で入りませんでした.せっかく買ったのに・・・

ワウペダルも一台持っていますがそれすら入りません.なんという微妙なサイズ感・・・

それぞれたまにライブで使うときがありますが,その時は裸で持ち歩いています.

 

 

vmira.hatenablog.com

 

 

おわりに

 そんなわけで今回はエフェクターボード制作記でした.最後でなんじゃそらというオチになってしまいましたがこんな感じで楽しくギター&エフェクターと戯れて,たまにDIYをしています.

 

元々エフェクターはあまり使いたくない人間だったのに,こうしてみると色々試行錯誤の様子が見えて楽しいですね.今はエフェクターを買うことはほとんどなくなりましたが,気になっているものはいくつかあります.そのうちST-2の浮気相手がまたでてくるかもしれませんね.

 

今回はここまでにしたいと思います.またよろしくお願い致します.