vmira’s blog

好きな事をつらつらと書いています.

JCとの出会いと初エフェクターについて

vmiraです.今回はJCとの出会いと初エフェクターについてつらつら書いていきます.

 

f:id:vmira:20180620115240j:plain

 

 

歪み=アンプと思い込んでいた高校時代

 過去にも書かせていただいたかもしれませんが,私は大学に入るまでライブというものをしたことがありませんでした.大学のバンドサークルの新入生ライブが人生初のライブで,始めてちゃんとした場で人前で演奏しました.サークル以外でバンドを組んだりはしていないので,そういう意味ではまだライブの経験が少ないほうだと思います.

 

高校時代の私はそもそもエフェクターという概念を持っていませんでした.ライブ映像を見ても「足元に何かある気がする・・・何あれ?」程度にしか思わなかったのです.というのも,当時はB'zのライブ映像ばかりを見ていたのですが,松本孝弘さんはエフェクト操作をギターテックの方にすべて任せているため演奏中に足元操作をするのはボリュームペダル,ワウペダルくらいだったのです.メタル系ばっかり聞いていたのもあって足元にコンパクトエフェクターを置いて操作するというアーティストの様子をあまり見ることがなかったというのもあるかもしれません.なので,ギターを始めた当時は「アンプがあのカッコイイ歪みの音を出しているんだ」と信じ込んでいました.

 

Jazz Chorusとの出会い

で,大学に入ってサークルの部室だったりスタジオのアンプを使うことになったのですが,そこでJazz Chorus(以下:JC)という存在にぶち当たりました.

 

アンプのくせに何をどう弄っても音が歪まない,やたら音がでかくなるだけで「なんだこのアンプは???」なんてずっと思ってました.サークルの部室にあるJCにはdistortionのつまみがあるので「お,やったこれで歪むじゃん」なんて思っても想像していたような深い歪みにはならず逆ギレしていました.ただサークルにはもう一台ケトナーのアンプがあり,そちらはハイゲインの音も出せたため,基本的にずっとケトナーアンプでギターを弾いていました.

 

そんな時,学園祭でBABYMETALをやろうと声をかけていただく機会があり,二つ返事でOKを出したのですが,ギタリストでの話し合いの結果僕がJCを使用することになりました.

初合わせの時は先輩にたまたまZOOMのマルチエフェクターを借りていいたので即席で音を作りました.細かなエフェクターの詳細がわからなかったので,とにかく歪みそうなエフェクターを使ってました.ZWとか書いてあったのでザックワイルドの歪みのモデリングを使っていたのではないでしょうか.

 

その日の練習は無事に終了しましたが,「やっぱり歪みエフェクターは一個くらい持っておいたほうがいいかもしれない」と考えたためネットで色々と調べ始めました.

それこそ買うならマルチエフェクターでもよかったんですが,上述の先輩からマルチエフェクターをしばらく貸してもらえるとの事だったので,マルチを空間系,ブースト用に使用して歪みは別に一個持っておこうという結論に至りました.

 

調べていってわかったことは,『ひとくくりに歪みエフェクターといっても歪み方に結構差がある』ということです.ファズ,オーバードライブ,ディストーションくらいの区別はついてましたが,それぞれの中にも色々な種類があって,好みが分かれることを知りました.今でこそTS系とかブリティッシュ系とか理解できてますが,購入にあたっては今自分が欲しい歪みのタイプはなんなのかをしっかりと把握しておく必要があるなと感じたため,サウンドハウス,デジマートでのレビューとYoutubeでの演奏動画を見ながらいろいろと吟味しました.

 

エフェクターの購入

で,自分の好みは割とオーソドックスな歪み方のする音が好きだとわかってきたので「それならマーシャル系のエフェクターでいいじゃないか」とマーシャルのモデリングをしたエフェクターを探しました.で,購入したのがBOSSのST-2 Power Stackです.

 

BOSS Power Stack ST-2

BOSS Power Stack ST-2

 

 「なんだ結局BOSSか」と思われがちですが.色々なエフェクターのレビュー動画を見ましたが,ダントツでこれが一番良かったです.当時はハイゲインしか使うつもりはありませんでしたが歪みの幅が非常に広く,クランチトーンからドライブサウンドまでこれ一台でイケます.

 

なによりも安い!御茶ノ水でワゴンセールだったのを買ったのですが,5000円くらいで買えました.色々調べてく過程で「え,なんでこれこんな高いの?」というようなものも多かったためこのお値段は学生には強い味方です.

 

因みに学園祭当日のライブにはこのST-2にMXRのザックワイルドオーバードライブをかましてました.これもハードオフだったかで格安でたたき売りされていたのでついでに買った感じです.こちらはどちらかというとオーバードライブで,深く歪まないタイプのエフェクターです.BOSSのOD-1をベースにしてるなんて噂も聞きました.ザックワイルドなんて言うものですから「どんだけえげつなく歪むんだろうか」なんてワクワクしてましたが実態はそんなに歪みません.

 

MXR エフェクター WYLDE OVERDRIVE ZW-44

MXR エフェクター WYLDE OVERDRIVE ZW-44

 

 

本番はザックワイルドドライブ→ST-2→ZOOMのマルチエフェクターという感じでライブを行いました.ZOOMではノイズゲート,薄ーくディレイ,薄ーくリバーヴ,ブースターを設定してました.

歪みはST-2とザックドライブの二台で作ったのですが ,当時の動画を見返すとまあーひっどい音でした(笑).ソロはまあいいんですがバッキングの音がもう今の僕では考えられないような最悪な音で...確実にST-2だけでいったほうが良かったと思うのですがこの男は何を考えていたのでしょうか...

 

メタラー全盛期で「歪んでいれば歪んでいるほどカッコイイ」という考えがあったのは事実です.まあメタルにはピッタリ合った音は出せたと思うのでよいこととしましょう.

 

f:id:vmira:20180620115240j:plain

 

そんなこんなで人生初のJCは人生初のエフェクターと共に乗り越えることができました.ここでの経験が現在までの音作りの基盤になっている感じはあります.貴重な経験をさせていただきました.

 

BOSS ST-2 Power Stackのレビュー

ST-2に関してのレビューでも書こうと思います.

まず非常にコストパフォーマンスが良いと思います.この値段でこの音の幅はほんとに素晴らしいです.左からLEVEL,BASS,TRELE,SOUNDの4つのノブで音を作ります.一番右のSOUNDつまみは歪みを調節するもので,CRUNCH,DRIVE,ULTRAの表記がされています.

 

CRUNCHは結構効きがいいです.最近まであんまり使わなかったのですが,9時くらいの位置で気持ちいいクランチトーンが出せます.Miraに繋げてセンターピックアップ,コイルタップにするとほんとにジャズマスの音が出せます.シャキシャキとしてて気持ち良いです.

 

DRIVEに関しては12時あたりでも十分すぎるくらい歪んでくれます.ロックンロールとかハードロックで非常に重宝してます.最近は12時の位置にしてストラトにつなぐともう本当にマーシャルの音が出てくれます.気分はまさにリッチーブラックモア.

 

ULTRAはもうがっちり歪んでくれます.いつも使うときは2時くらいの位置で使っているのでフルにして使うことはあんまりありませんが,フルにしても音が潰れるといった感じは一切なく,THE・マーシャルといった音を出してくれる気がします.ちなみにULTRAあたりからノイズの量が結構無視できないレベルになってきます.ノイズ発生器なんて書かれているのもネットで見ましたが,私はボリュームを常に弄りまわしているのでそんなに気になったことはありません.歪み使ってるのにいまさらノイズを気にするのもアレかななんても思いますし...逆にアンプっぽくていいんじゃない?なんて開き直ってます.

 

ちなみにデジマート地下実験室の企画で行われた『利きエフェクター:マーシャル編』の企画動画にもST-2は参加しているのですが,ST-2は音を聞くまでもなくノイズの量だけですぐにわかりました(笑).

ここばっかりは他のハイエンドエフェクターには敵わないんですかね.ただやっぱりこうして聞き比べてもOvaltoneの34-Xtremeや320designのBrown Featherといった高級エフェクターにも引けを取らないのを感じます.いやーほんとにいい仕事しますね.

 

www.youtube.com

www.digimart.net

 

また,EQの利きも素晴らしいです.BASSとTREBLEの二つがありますが,私は基本的にどちらも12時で使用しています.場合に応じて微調整しますが,そこまで極端な設定しなくても十分いい音が出ます.色々ノブが付いているよりもシンプルなほうが弄りやすいので個人的には好きです.

 

 

と,ここまでべた褒めでレビューしましたが,ただ一点だけ気に入らない点がありまして,それはスイッチライトの見えにくさです.本来は赤のライトがついているのですが,これがまあ見えにくい.暗いところで演奏する際もONになっているかどうかすぐに判断できないのが気に入っていませんでした(ST-2に限った話ではないかもしれませんが).

そこでライトをオレンジのLEDに交換しました.BOSSのエフェクターはLED交換も結構簡単とのことでしたのでググってサクッと取り換えてみた感じです.写真では確認しにくいですが,可視性が格段に上がって使い勝手もよくなりました.細かな点ではありますが少しでも自分で弄るとますます愛着が湧きますね.

 

f:id:vmira:20180620121305j:plain

 

因みにこのST-2は現在でも私のメインエフェクターです.一時期は別のエフェクターに浮気したこともありましたがやっぱりこっちに帰ってきました.浮気相手はヤフオクに出品したため,今は別の方に使用されていることでしょう.BOSSということで電池交換がしやすかったり操作性が良かったりでなんだかんだ愛用し続けています.ボードを持つのがあまり好きではないのでこれ一台だけ持ってスタジオに行くこともよくしていました.

就活していた時はST-2をカバンに常に入れっぱなしにしておいて,面接後とかにスタジオに行きギターを借りて弾きまくってました.いい感じのストレス解消になっていたと思います.

 

 

ちなみにザックドライブに関しても同様にLEDを交換しました.こちらは白色LEDです.あとちっちゃいノブが少し間抜けな印象を受けたので大きいものに交換してます.最近はあまり出番がありませんが機会を見つけてまた使ってあげたいですね.

 

f:id:vmira:20180620121804j:plain

 

 

そのうち他のエフェクターについてですとかボードを組んでいた時の話とかもしていきたいと思います.

 

今回はここまでにしたいと思います.お付き合いいただきありがとうございました.またよろしくお願い致します.